性感染症 | 薬通販ベストケンコー

30～40年前にクラミジアといえば、トラホームなどの目の病気を引き起こす病原体として有名でした。それが、すぐれた目薬の出現などで影を潜め、しばらくしてSTDにかたちを変えて出現。日本では1988年にSTDとして認定されて以来、若い世代を中心に増加中で、とくに女性の感染率が上かっているのが特徴です。

増加の原因には、男女ともに症状が軽くて、感染に気づきにくいことがあげられます。しかし、症状がなくても病気は進行し、女性はやがて妊娠に影響が出てくるから放ってはおけません。

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まったく症状がないことが多く、あっても、おりものの増加、軽い下腹部痛、排尿時の痛みなど、ごく軽いものです。そのために気づかないうちに病気が進行し、子宮頚管炎、尿道炎、子宮内膜炎、卵管炎、腹膜炎などを起こし、ひどくなると骨盤内の臓器が癒着してしまうこともあります。症状が進むにつれて、熱が出たり、痛みが強くなる傾向にあります。

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病気が進行すると怖いのは、不妊症になりやすいこと。さらに、妊娠しても子宮外妊娠、流産、早産を起こす可能性があり、低出生体重児も生まれやすくなります。

また、感染したまま出産をすると、赤ちゃんが産道を通るときに感染し、クラミジア結膜炎やクラミジア肺炎を起こしたりします。ともに、テトラサイクリン系の抗生物質の点眼または投与で治りますが、赤ちゃんへの感染はできるだけ避けたいものです。最近は、妊婦からクラミジア感染が発見される割合が非常に増えています。

【検査】
子宮頚管炎を起こしている場合は、腔や子宮頚管の分泌物を調べる腔分泌物検査でわかります。卵管炎や腹膜炎を起こしている場合は、腔分泌物検査で陰性になることがあるので、血液検査を行って調べます。

【治療】
抗生物質を飲むか、注射をします。２週間程度で治りますが、その間、セックスは禁止です。

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自分でも気づかないうちに人に移してしまわないよう、セックスの１～３週間あとで「もしかして」と思う症状があったら、軽いものでも見過ごさず、積極的に検査を受けましょう。また、シロウト判断で勝手に抗生物質を飲むのは危険です。その場合、症状は抑えられても完治はできないので、必ず病院で受診を。また、妊娠時に感染していても、治療すれば赤ちゃんへの感染は防げます。妊娠に気づいたときに不安があれば、必ず妊娠中に検査を受けておくことが大事です。

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症状は排尿時の軽い痛み、尿道のかゆみ、ペニスから出る分泌物による下着の汚れなどで、女性よりさらに軽いのでほとんど気づきません。放っておくと、尿道炎や宋丸炎になる可能性があり、まれに男性の不妊症になることもあります。

検査は尿道の分泌物を採取して調べます。治療法は女性の場合と同じで、抗生物質で治ります。

男性のほうが症状が軽く、放っておいても深刻な状態になりにくいので、積極的に検査を受けて治療する人が少ないのが問題です。自分に症状がなくても、つき合っている女性に症状が出たら、一緒に検査を受けて治療しましょう。そうしないと彼女はいつまでたっても完治しないし、ほかの女性とセックスすれば、その人にも移してしまうことになります。

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